2019年3月20日の幸福デーに毎年行われている世界幸福度ランキング2019が今年も発表されました。
世界幸福度ランキングの結果とともに、日本の順位やその背景について解説します。
この記事を書いている僕(@career_places)は、キャリアカウンセラーとして、学生や社会人の方の「幸せに働き、生きる」ためのサポートを行なっています。
今回の結果に少しコメントをしつつ、理解を深めてもらえたら幸いです。
もくじ
世界幸福度ランキング上位は北欧諸国ばかり
この通りでして、第1位のフィンランドをはじめ、デンマーク、ノルウェーと上位10位以内は、ほとんどが、北欧諸国で占められていますね。
この背景としては、北欧諸国では、福祉や教育に力を入れており、充実しているので、平均して幸福度が高い水準に保たれていることが考えられます。

世界幸福度ランキングの判断基準は、6つの視点
①1人当たりのGDP
②健康寿命
③社会的支援の充実
④自由度
⑤腐敗度
⑥寛容さ
以上の6つの観点をもとに分析がおこなわれ、総合的な数値の高い国が、幸福度が高いという評価がなされます。
実際にインタビュー形式で、国民の主観をもとに作られるので、よりリアルベース、主観強く幸福度がはかられます。
世界幸福度ランキングで日本は、58位【昨年比下落】
そんな中、日本は何位かというと、まさかの昨年から下落して、58位です。
わりと上位に入るのかなと思いましたが、低いですね、かなり。
とはいえ、改めてあの6つの観点で見てみると、
✓ 日本に足りていない
✓ 課題感のあるもの
があったので、この順位の背景とともにみていきます。
1人当たりのGDPが24位
健康寿命 2位
汚職の無さ 39位
社会的支援が 50位
社会的自由 64位
寛容さ(他者への寛大さ) 92位


世界幸福度ランキングで日本の順位が優れない3つの理由や背景
日本は個人の裁量や自由度が低いから


昔からそうですが、日本には個人の裁量や自由度が尊重されづらい文化がありますよね。
例えば、
✓ 会社の勤続年数で発言できるできないがあったり
✓ 他の人と少し違うことや意見を出すと、それに多数大勢側が束になって向かってくる
みたいなところは、おそらく今も昔もあるのかなと思います。
SNSの炎上とかもまさにそうで、個人の意見や考え方が世間とずれていると思われた途端に、つぶしにかかってくる傾向はあります。
最近は、少しずつ、その自由度は上がってきてはいるものの、やはりその点が
✓ 縛られている感
✓ 個人の本意の自由選択がしづらい
という点で、自由度がなく感じる人が多いのかなと思います。
寛容なようで、寛容さが失われてきているところがあるから
わりと社会問題で、税金や生活コストが上がっているのにもかかわらず、賃金がそれに見合って上がっていないという現状があります。
それでいて、先ほどもあげたように自由度をあまり感じない働き方を強いられやすいという状況です。
これほどまでに追い込まれてしまった結果、自分のことで手一杯になってしまい、
✓ 他者への寛容の余裕
✓ 配慮に手が回らなくなっている
というのも考えられます。


社内的支援も拡充されきれていないから
日本は、福祉国家という印象を持つ人も多いですが、間違いではありませんが、現状はそれが十分になされきれていない点もあります。
例えば、
✓ 待機児童問題だったり
✓ 介護福祉施設の問題など
あげればキリがありませんが、なかなかその点の拡充が間に合っていなかったり、不十分であります。
以上の3点から、日本の幸福度があまり高くない現状なのかなということを推測できます。
世界幸福度ランキングから見る日本人の姿勢や生き方の工夫すべき点
最後に、それらを踏まえて私たち日本人が意識すべきことは何かを考えたいと思います。
思うに、働き方の多様化を社会に広げて、一つの選択肢でなく、複数の選択肢を持てている個人が増えるようにしていくことが重要かなと思います。
一つの選択肢しかない、もしくはないと思わされているからこそ、自由度や発言のし辛さなどもあります。
なので、個人個人がもっと選択肢そのものを知ることと、それを叶えられるスキルアップがとても大切になってくるかと思います。
僕自身、現在進行形で自身がその個人になれるように活動しています。
✓ 選択肢の幅を広げるために、日々働き方やビジネスモデル、能力アップをしつつ、働き方や生き方の選択肢を発信して知ってもらう
ここらへんをコツコツと積み上げて、個人個人で、自由度や寛容さを高め、広めていくことが大切なのかなと思います。
そうゆう人が増えていけば、おのずと自由度も寛容さもでき、かつ社会福祉も国だけでなく、国民全体で支えられるような形になっていくのではと思っています。


きっと一人ひとりが幸福度高く毎日を過ごせますように。