【終身雇用制度崩壊】理由と今後起きること、対策方法【キャリアカウンセラーが解説】

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すがしゅん
どうも、内向型キャリアカウンセラーのすがしゅん(@career_places)です。

20194/20(土)に、経団連の会長が、次のような発表をしました

「終身雇用を経済界はもう守れない」

参考: yahoo!ニュース

インターネットや本などでは、かなり前々から言われていましたが、ついに、経団連という本元の組織も、終身雇用制度崩壊していくことを公言しました。

僕たちの働き方、生き方にとても関わることかと思いますので、この記事では、この終身雇用崩壊の背景とくる未来とどんな対策が必要かについて解説します。

終身雇用制度とは(超簡単におさらい)

終身雇用制度の簡単なおさらいをしておくと、

「同一企業で業績悪化による企業倒産が発生しないかぎり定年まで雇用され続けるという、日本の正社員雇用においての慣行である。長期雇用慣行(ちょうきこようかんこう)ともいう。」

引用: Wikipedia

このように、終身雇用制度は、良くも悪くも、一度会社に入れさえすれば、よっぽどのことがない限り、わりと安定したお給料をもらいながら、同じ企業で定年まで過ごすという、日本特有の慣行です。

終身雇用制度崩壊の原因、背景は、企業側が正社員に給料を払い続けることが困難になったから

この通りで、終身雇用制度が成り立っていた時代というのは、基本的に企業は社員を雇って、労働力を事業に投下し続ければ、業績は右肩上がりでした。

また、業績が上がり続けることがある程度想定されていて、事実そうなっていたので、利益を社員の給料という形で還元できていました。

加えて、世界での生産性も高い方でした、以前は。

しかし、今はそれが難しくなってきているのが現状です。

なぜなら、日本企業は、世界企業との競争にさらされて、かつ生産性が世界企業に劣ってしまっているからです。

また経済規模が大きくなっていくIT分野では、GAFA(googleやAmazon、Facebook、Apple)がほぼほぼ独占状態で、その国に匹敵するような巨大で優秀な企業相手に取りに行くことは今からではかなり困難とも言えます。

となると、規模を取れない分、利益は小さくなりますし、結果、社員に還元していくことも困難、かつ先行きというのも明るい予想しづらいのが現状かと思います。

なので、企業は、守りたくても、社会全員が全員に平等に、守ることができなくなってしまっているんです。

(これに関しては相当前から言われていましたが、ついに経団連が公言したので「ついにか」と言った感じですね。)

終身雇用制度崩壊によって起こること

上のことから、私たち労働者側に対して、起こることは、スキルや能力が不足していて優秀でないと解雇リスクが大きくなるということです。

上の状況を考えたときに、企業側は、どうゆう方針をとるかというと、次のような感じになることが予想されます。

「より優秀な人材を、少数集めて、その人たちにある程度高い給料を払って、働いてもらう、かつ、それ以外の業務は、比較的低賃金で、雇用ではなく、派遣に近い形で仕事をしてもらう」

というシナリオです。

なので、言葉を選ばずに言うと、無思考に働いていたり、自己成長や自主学習を深めていけない人は、解雇または低賃金労働になってしまう可能性は高いのかなと思います。

すがしゅん
このように、今でも騒がれていますが、より一層二極化が加速していってしまうんですね。

終身雇用制度崩壊を迎えていく上で、私たちが対策すべきこと

じゃあ、こんなシナリオがわりと近い未来に現実味を帯びてくると思うのですが、わたしたち労働者はどうしたらいいのか。

ずばり、次の3つを持っておくことかなと思います。

情報アンテナを張り続けて、需要にハマる専門スキル、能力アップし続ける

当たり前ですが、

✔専門スキル

✔能力アップ

に注力することで、自分自身の市場価値を高めていくことは、間違いなく必要です。

後ろでも書いていますが、経済状況や世界の流れ、世の中の需要に先見をしつつ、それらに対して必要なスキルや知識を常に自分に備えて、いち早く発揮していくことが欠かせません。

特に、これからの時代は、時代変化スピードが倍々で早くなっていくので、常にどんなスキルや専門性を身に付けていく必要があるのかを見極め続けることが大切です。

すがしゅん
僕も必死に頑張らなければなぁ。

汎用性のあるスキル、能力を身につける

上であげたものは、時代に合わせたトレンドや需要を抑えられることで市場価値を上げられるという話でしたが、これに加えて時代が変わっても変わらないスキルを掛け算でもっておくことでそれを最大化できます。

例えば、

・物を売る力(営業、マーケティング)

・人間力(人として信頼してもらえる力)

などなど、時代で売るものやサービスは変わっても変わらないものを身につけておくことで、市場価値を高められます。

すがしゅん
これは職種に近い考え方で、どの業界や時代が変化しても横断的に活かせる力はかなり重要になってきますね。

良質な信頼関係のある人脈

あとは、今後はより良質な信頼関係のある人脈を持てていることが大切になってきます。

なぜなら、おそらく、上で挙げた2つは、わりと気づいてる人はみんなやってくるので、そこで戦うと、能力合戦になりかねないからです。

ただ、ここで良質な信頼関係のある人脈を持つことで、

「”この人だから”お願いしよう」

「”この人だから”、この会社に推薦しよう」

みたいなことが起きて、能力合戦でないところで、プラスのキャリアを掴みやすくなるんですね。

能力合戦では疲弊もしますに、やはり埋もれる可能性もあるので、そこは当たり前に持ちつつも、自分らしさや人間力や信頼のある繋がりをつくっていくのは必須であると考えられますね。

終身雇用制度崩壊で、より自分のことを自分で守れる力が必要になるので、自己成長を止め続けないことが安定につながる

この通りで、

👤「企業にいるから安定」

と思って、そこで無思考になっていると気づいたときに、自分の席がなくなるというのは今後多くなることが予想されます。

逆に、世の中を捉えて、自己を高め続けていく人は、様々な企業を渡り歩きながら、活躍していく未来になっていきます。

なので、今に安住せず、自己を高め続けること、成長し続けることが、これからの時代を生きるわたしたち20代が必須でやっていくべきことかなと思います。

すがしゅん
これを書いている僕も、記事を書いていて、全部、自分自身にも言い聞かせてられているようだったので、ぜひ、ともに、未来をよりよく生きられるようになっていきましょう。

あなたの人生がよりよくなりますように。