どうも、キャリアカウンセラーのすがしゅん(@career_places)です。
2019年2月19日(火)に、IT業界大手の富士通が3月末までに2850人の社員の早期退職、配転が発表されました。
この記事では、この発表の内容や原因、ここからの教訓になることについて書きます。
富士通の社員2850人の早期退職、配転発表の内容
2019年2月19日(火)に次のようなニュースが流れました。
富士通は19日、早期退職制度により3月末までに2850人を削減すると発表した。間接部門から営業などへの配置転換も進める。米アマゾン・ドット・コムをはじめとするIT(情報技術)大手がクラウド市場で大きなシェアを握るなど、業界が激しく変化するなかで構造改革を急ぐ。
引用: 日本経済新聞
要は、もともと、富士通の人事や総務、経理などの間接部門で働いていた社員を、営業やシステムエンジニアへ配置転換を進める、それに納得のいかない人やなんらかの事情がある人は、退職を余儀なくされるというものです。
主に45歳以上の人や定年後再雇用されていた人がこの対象です。
ちなみにNECも3000人ほどがグループを去るということも発表されているみたいですね。
富士通社員2850人の早期退職、配転の原因や背景は、世界のIT企業の台頭
今や僕たちの生活の一部、いやほとんどを担うようになったAmazonなどをはじめとすると、クラウド事業分野において急成長、拡大しているところがどんどん出てきています。
それらに対して、現状の状態では太刀打ちできなくなってきていることが予測されます。
ここに対して、これまでのリソースを、新しい分野への対応や発掘のために、人員を再配置していく必要があり、それで、今回の件に至ったのでないかと考えられますね。
たしかに、Amazonのマーケットを取っていく勢いが凄まじいので、そこと戦っていく、もしくは、ずらして戦っていくには、舵取りを変えていく必要は大いにありますね。
相当勇気はいるかと思いますが、会社として残るために必要なことだと思います。
富士通の2850人社員の早期退職、配転から学ぶ教訓は、「この組織にいるから安定」ということはないということ
大企業という組織としての安定というのは、まだ多少なりともあります。
しかし、これを組織の中のいち個人としてみた時には、どこに身をおいても、安定性においてはさほどは変わりはないのかなかと思います。
今回の例がとてもわかりやすいですよね。
”富士通”
という、おそらくほとんどの一般の人が知っている有名な大企業です。
安定性も誇るとみられていた会社の中の個人が、配転で、エンジニアや営業に、なんらかの事情で移れないということになってるので。
このように、組織として安定性を保つために、いち個人は、柔軟な対応が求められてきます。
そして、やはり会社依存状態ではなかなか安定を掴むのは難しくなってくるんじゃないかなと思います。
今回の富士通の件では、会社側が転職斡旋なども積極的に取り入れており、かなり社員側への配慮があるのが救いではあります。
でも、基本的には、
「会社都合で」
ということが、今後、もっと時代の進むスピードが激化していく中で予測されていくと思います。
「どこに属するから安定」というよりかは、自分の中にスキルや柔軟性、人脈を貯めることが安定
そう、組織に安定を求めるのは、もう難しくなってきていて、じゃあ、どうすれば安定かというと、個人にスキルや柔軟性や人脈などの、いわゆる資産を貯めることが重要なのかなと思います。
言うなれば、この資産が自分の中にあれば、退職を余儀なくされたり、倒産してしまったり、トラブルがあったりと色々予測もしないことがあったときに、次の一手を取れると思うんですよね。
例えば、知り合いのツテで、自分の持っているスキルを活かした転職したり、自分で小さく事業を興したりなどなど。
なので、今後僕らは、いかにして、個人に資産を貯めていくかを意識して、日々の荒波を生き残っていく必要があるのではないかなと思います。
しっかりと、この発表をだだ、「へー」で終わらせずにしっかり自分ごとに落とし込んで、日々の糧にしていきます。
なるほど、大手企業も相手が世界になってくるので、常に変化が求められてるんだなと感じさせられます。
それを考えると、今やベンチャーや大企業で働く社員自身の安定性というのはほぼほぼ変わらなくなっている気がしますね。