・「健康を維持するためには、小食とか断食とかいい!」とか話題になっていて興味はあるけれど実際のところどうなのか知りたい
・体にいい説と悪い説があるけれど、結論どっちなの?
・もし小食が体にいいなら試してみたい気持ちもなくはない
というあなたに向けて、
この記事では、小食は体に悪いのか、はたまた健康に良いのか、その答えについて、実際に小食生活をしてみた上で、その答えについてわかりやすく解説します。
この記事を書いている僕(@career_places)は、食生活アドバイザー(っていう資格保有者)で、それなりに食を介した健康についての知識や経験を持ち、自らの体をもってして、日々実践しています。
また、今回、小食が体に悪いのか、はたまた健康に良いのかについて、自らの体をもってして、得られた知見があったので、この内容に対して、気になっているあなたのヒントになればと書いています。
「小食は体に悪いのか」の結論は、悪くない可能性が高い【実際にやってみた】
まず、結論なのですが、小食は体に悪いのか?
その答えは、ズバリ!
小食は、体に悪くないです。
むしろ健康に良い!(可能性が高い)
というのが、僕自身が実際に、小食生活を数年以上続けてきてわかったことです。
1日3食お腹いっぱいになるまで食べていた時期から、1日1〜2食で小食生活を続けるようになって、パッと思いつくだけでも、体に悪いというより、むしろ良い結果が、たくさんありました。
・痩せた(体が動かしやすく負担の少ない適正体重になった)
・睡眠の質が上がった
・イライラや不安が減った
・昼食後や夕飯後にくる急な眠気がなくなった
あげればキリがないのですが、とにかく実際にやってみて、以上のような結果だったので、小食は、体に悪いよりもむしろ良いという結論に至りました。
それでいて、科学的な観点や、人間の歴史的な観点、さらには、マーケティング的な観点からも、小食は決して体に悪くない理由があるので、そちらも合わせてわかりやすくお伝えします。
小食は悪くない、3つの理由
1、そもそも人は小食に適用する遺伝子でできているから
まずは、歴史的な観点でみてみると、歴史というか生物学的な観点ですかね。
この通りで、そもそも人の長い歴史で、今みたいに、
「あ〜お腹いっぱいっ!でもデザートは別腹なんだからねっ♡」
みたくイチャつきながら、たらふく食べれるようになったのって、ながーい人類の歴史の中で見たら、最近も最近なんです。
諸説あるけれど、人類は、約20万年前に誕生してるらしいので、今のようにたくさんご飯が食べられるようになった、大きく見積もって300年前としても、200000分の300という圧倒的に、最近なわけなんです。
割合でいうと、たったの0.15%。
つまり、99.85%の間は、少ない食料の中で生き抜いてきていて、その中で生き抜くための遺伝子になっているというわけですね。
で、この99.85%の長い歴史の中で人間が生き残ってこれた遺伝子が、どんな性質があるか一言でいうと、
”食べたものを蓄えてとにかく体に残す”
という性質です。
なぜなら、食料が食べたくなったらいつでも手に入るわけがないので、次にいつ食べられるかわからないから。
で、話を戻ってくると、この過去の遺伝子のとにかく食べたものは蓄えるという性質は、お察しの通り、ここ0.15%の期間の変化で大きくは変わらないと。
科学や技術、食環境が変わっても、遺伝子はその速度にはついていけない、過去の遺伝子なんですね。
つまり、少ない食事はむしろ、本来であるし、遺伝子的にも少ない食事の方が正しく働いてくれるというわけなんですね。
むしろ、食べたものを全て取り込んでいくぜ!っていう遺伝子なので、1日3食しかも、毎食腹いっぱい食べようものなら、、、
というわけなんですね。
ずらずら書きましたが、一言でいうと、
人類の遺伝子は小食時代とほぼ変わっていないので、小食の方がむしろ適切な食事量ですよ、体に悪くないですよ
ということです。
参考書籍:最高の体調 ~進化医学のアプローチで、過去最高のコンディションを実現する方法~
2、たくさん食べよう!はマーケティングだから(1日3食もマーケティングです)
「1日3食きっちり食べよう!」
「栄養をたくさんつけるために、たくさん食べよう!」
これって、僕も幼少期の頃から、いろんな大人たちに言われていたので、それが正しいんだと思いこんできました、わりと大きくなるまで。
けれども、実際のところ、この
「3食しっかりたくさん食べよう!」
の風潮って、企業のマーケティング(商品を売るための戦略)のたまものだったんですね。
どうゆうことかというと、食べ物をたくさん買ってもらうためにはどうしたらいいかを考えたときに、1日1食より、2食。
2食より3食食べてくれた方が、単純計算で、食品企業の売り上げは3倍になる。
このように、たくさん食べてくれた方が食料メーカーは儲かります。
なので、
「1日3食、毎食モリモリ食べて元気をつけよう!」
というイメージをつくっていくわけですね。
これも諸説ありますけど、大元はたしか、あの偉大なる発明家のエジソンです。
彼が発明したトースターで、これを買ってもらうために、それまで1日2食だったところに、朝もしっかり食べようみたいなところから、1日3食の大きく強い流れができていったそうです。
「1日2食は不健康、だから、1日3食にすべきだ!」
的な。
とはいえ、誰かしらが、この流れを止めるはずなんですけど、利益をあげたい企業にとっては都合が良い主張だったので、反対どころかむしろの流れを促進していったんですね。
なぜなら、先ほど触れたように、1日3食の方が食品メーカーはより儲かる。
他にも、3食による食べ過ぎで引き起こされる病気が増えることで、病院が儲かる
病気のリスクが増えることで保険会社も儲かる
病気が増えることで、健康関連の会社が儲かる
といったような感じで、あげればキリがありませんが、そうゆう裏事情が実はあったらしいですね。
そう、
「小食は体に悪いよ!だから、1日3食たくさん食べて活力をつけよう!」
は、企業が儲かるためのマーケティングによるもの。
つまり、1日3食=健康、はむしろ逆で、体に悪い可能性の方が高いんです。
3、僕が実際にやってみて悪影響はなかったから(むしろ良い)
上の2つのことから、小食は悪くない、むしろその方が自然であることがなんとなくわかっていただけたとかと思います。
とはいえ、机上の空論感もあるので、冒頭でも若干触れましたが、僕が実際に小食生活を数年間やってみての実感もお伝えしておきます。
この記事の前半でも少し触れましたが、実際に小食生活をしても、これが体に悪いなと感じたというのは1ミリもありませんでした。
僕自身、極端な断食とかはしていませんが、
例えば、
・朝は、ナッツ、バナナ、キウイ、豆乳、ゆで卵、しゃけをそれぞれ少しずつ
・夜は野菜中心にした夕飯(遅くとも21時前には食べる)
みたいな生活を送っていますが、全く持って、体に不調はないですし、むしろ風邪に引きづらくなったり、昼間の変な眠気やだるさが無くなったり、寝つきもよくなりましたね。
という感じで、論より証拠で、実際にやってみた結果、僕は、小食が体に悪いということはなく、むしろ良い結果の方が多かったので、その観点からも、小食は体に悪くないかと思います。
小食が体に悪い、と言われている意見も参考に入れつつ、小食実践が最適解
ここまで、小食は体に悪いというよりも、むしろ体に良いということをお伝えしてきましたが、
「小食は体に悪いよ、1日1食、2食は体に悪いよ」
という意見にも「たしかにな」と参考にできる、活かせる点も多いにあるので、その中でも最も重要なものを紹介します。
ここをうまく取り入れて、小食のデメリットを抑えつつ、小食生活を実践できれば、きっと今抱えている問題がいくつか改善の方向へ向かう可能性も低くないかと思います。
で、その小食は体に悪いよ論の中で、よく栄養士のかたがおっしゃっていることが、
・小食、1日1食・2食にすると、栄養バランスが偏ってしまう
という点です。
あ〜、確かに。
と僕も納得しました、この意見には。
確かに、1回でバランスをとるよりも、3回に分散していた方が、1食目で取れなかったものを、2食目で補って、2食目で補えなかったものを3食目でと。
この意見はとても参考になるし、確かに、単に小食にして偏った食事や、不健康なものでそれ(小食生活)をしても、かえって体に悪くなってしまうので。
だから、この意見を踏まえつつ、健康的な小食生活をするために、
・食べるものの質やバランスに、これまで以上に気を使う
・1食、2食で難しいなら少ない3食にしてみる
あたりをやってみると良いかと思いますし、僕も実際にこれを取り入れつつやってます。
逆に、このデメリットをしっかりと抑えつつ、小食生活をしてゆけば、健康的で穏やか毎日が送れるようになるかと思います。
小食生活で変わったこと、メリットなどは、ここでは書ききれないので、別記事でまとめようと思います。
なので、もし気になるぜって方は、来月あたり(9月)にまとめると思いますので、そちらも参考にしていただけたら幸いです。
あなたの暮らしがやさしくなりますように。